製造実力世界ナンバーワンの
電炉メーカーへの挑戦
~Swing the Bat~
王子製鉄は、建築、土木、産業機械等の多種多様な用途で使用される平鋼を製造している平鋼業界のリーディングカンパニーです。お客様に高く満足していただける「高品質」の商品を「短納期」でお届けすることはもちろんのこと、鉄スクラップを再利用し鉄鋼製品によみがえらせることで、循環型社会の一翼を担うとともに、鉄鋼業界トップレベルの省エネルギープロセス(設備装備力)をフル活用して、CO2 削減によるカーボンニュートラルを実現し、脱炭素社会・持続可能な社会の構築に貢献していきます。
当社の歴史は、東京の王子にあった理化学研究所をルーツとし、科学を実際に役立たせる目的で1935年に圧延工場を創立したのが源流であり、「技術へ挑戦するDNA」が脈々と流れています。
50年前の1970年にすでに環境対策として「緑の田園工場」を構想。地域で発生したスクラップを再利用し、省エネルギータイプの電気炉と圧延工場を直結させた一貫製造工場を群馬県の太田市に建設して、資源循環型の環境にやさしい製造プロセスを構築しています。更に、防音建屋の採用、圧倒的な集塵装置及び水処理設備、周囲には30,000本もの森林と桜の木の植樹により、まさに「緑の田園工場」を実現しています。
その工場で現在、600サイズ以上の多彩な形状の平鋼メニューと高品質・短納期で他社を圧倒し、お客様からは「王子ブランド」として高い評価を頂き、結果として平鋼のトップシェアを確保しています。この小ロット、多サイズの商品を生産性を落とすことなく高品質で製造する技術は、長年の技術挑戦、現場力育成の賜物であります。ただ、社会の変化に伴い環境が変わろうとしている中、自らも変わっていかなければなりません。その為に「Swing the Bat」、社員一人一人が自らバットを振り、失敗をしてもその原因を追求し、あきらめず常に新たなことに挑戦していきます。
その一環として、稼働から20年が経ち老朽化が進んできた電気炉設備について、2020年に更なる商品力向上、省エネルギー、生産効率化を目指して、リフレッシュを行い、着実に省エネを推進してきました。今後も圧延機の増強、基幹システムの刷新、寸法・疵検査のオンライン化など、独自の革新的製造プロセスとシステム化を推進すると共に、これをしっかり使いこなす現場力もより磨きをかけていきます。引き続き商品力と最高水準の鉄鋼製造技術で、真の製造実力世界ナンバーワンの電気炉メーカーに挑戦し続け、地域社会、お客様そして従業員とその家族に貢献できる100年企業を目指していきます。
代表取締役社長貴戸信治